
iDeCoやつみたてNISAを始めてみようと思ってはみたものの、「いったいどの商品に投資したらいいのやら」と悩んではいませんか?
実は投資信託の商品選びにはチェックするべきポイントがいくつかあるんです。それがこの記事で紹介する8つのポイントです。
なぜならこのポイントを考えずに、「なんとなく」や「人が勧めているから」などの理由で商品を選んでしまうと損をする可能性が大きくなるからです。
この記事では自分に合った損をしにくい投資信託の商品の選び方を紹介します。
この記事を読むと、投資において無駄なところでお金を取られないで済みます。つまり、効果的に運用できるということです。
結論は、自分の考えに合った投資商品を無駄なコストを取られずに運用することで、効果的に資産を増やすことができるんです。

FP2級技能士で、つみたてNISA、iDeCoで運用中の僕「もへお」が解説していきます。
序:自分の運用目的を明確に!

まず最初にやるべきことは、なんのために資産を作るのか、自分の運用目的は何なのか、何年後にいくら必要なのかを明確にすることです。
例えば『老後資金に30年後までに3000万円つくっておきたい』ですとか、『住宅資金に10年後に1000万円必要』『子供の教育資金の為に18年後に200万円』のように具体的な数字を意識します。
これがないと投資に軸がなくなって、「あれがよさそう」「これもいいらしい」とふらふらと情報に惑わされて、損がでた場合に焦ってすぐに損切りしてしまったり、後悔したりでうまくいきません。
また、目的や必要額、投資期間によって投資方法が変わってきます。自分に合った最良の投資方法・商品を選ぶためにぜひやってくださいね。
❶投資対象を決める

投資対象を何にするか。リスクを低くして安定運用を目指すのか、リスクを取ってでも積極的に利益を求めるのか、自分の目的・考えに合った投資対象を選びます。
株式なのか、債券なのか、海外なのか、国内なのかでリスクやリターンが変わってきます。それぞれの特徴を理解しておきましょう。

株式:企業に出資することにより、業績に応じて配当金や値上がり益を受け取る
債券:国や企業にお金を貸し、借用証書っを受け取って利息を受け取る
REIT:オフィスビル、ショッピングモール、住宅などの不動産の賃貸収入や売却益の分配金を受け取る

❷目論見書を読んで運用の中身をチェック

目論見書とは投資信託の説明書です。以下の要項を確認してくださいね。
・商品分類と属性区分:どこに投資しているか?どういう運用方針なのか?
・ファンドの目的・特長:どこの国の何に投資してどんな運用をするのか?
・投資リスク:値動きの要因はどんなものがあるか?どんなリスクがあるのか?
・運用実績:基準価格と純資産で過去のリターンやどれくらいのお金が集まっているかを確認
・手数料、税金:購入手数料、信託報酬、信託財産留保額など気になる手数料
実際の目論見書はこんな感じです。各金融機関の商品ページで確認できますよ。



❸運用コストが低いものを選ぼう

運用コストには購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額などがあり、なかでも最も重要なのが信託報酬です。
購入時手数料:投資信託を購入する時に支払う手数料。この手数料を無料化している『ノーロード』の商品も増えています。できればノーロードの商品を選びたいですね。
信託報酬:投資信託を保有しているかぎり毎日差し引かれる手数料。年0.5~2%が一般的といわれています。20~30年と長期間で考えると年0.5~2%でも大きな差になってきます。安いものだと0.1%未満のものもあるので、できれば0.5%未満のものを選ぶのが良いでしょう。
信託財産留保額:投資信託の解約時に徴収される費用です。これも無料のものもあるため目論見書などで確認しておきましょう。

上の図は500万円を10年間運用し、年率3%の収益が得られたとしたときのコストの違いによる最終的な利益の差を表したものです。0.5%と2.0%では約90万円もの差が出てしまいます。
このように一見小さな数字に見えるコストですが、利益に大きな違いを生む大事な要素なので、できる限りコストの抑えられた商品を選ぶことが大事になります。
❹純資産総額が大きいものを選ぼう

純資産総額とは、株式や債券などの時価総額(現在の価値)で投資信託の規模を表し、資金の流入や流出、株価の値動きなどで変動します。
純資産総額が増えている投資信託は、『運用成績が良い』『契約数が増えている』ということがいえます。一般的に純資産総額が億円以上あれば安心だといわれますね。
・純資産総額が大きく、増え続けている商品を選ぼう
・長い期間減少を続けているファンドは解約が多いファンドなので注意
・減少が続くと繰上償還(運用の強制終了)につながる
❺インデックスファンドかアクティブファンドか

インデックスファンドとアクティブファンドの特徴をよく考えて、どっちにするか選ぼう。
インデックスファンドは指数(日経平均やTOPIX、NYダウなど)に連動した値動きを目指すもので、アクティブファンドは指数よりも良い運用成績を目指すものです。


インデックスファンドはコストを抑えて安定した運用を目指すもので、アクティブファンドはリスクを犯してでも高い利益を狙うものです。アクティブファンドのほうが信託報酬も高いし、大きな利益が期待できそう!って思いませか?じつはそうでもないんです。インデックスファンドに勝てないアクティブファンドのほうが多いのが実際です。
❻シャープレシオで運用効率をチェック

シャープレシオとは、負ったリスクに対してどれだけリターンをあげることができたかを表す指標です。つまり、リターンだけでなく、リスクも考慮したうえでの収益性が高いかどうかを判断するということです。各証券会社のサイトの商品一覧で確認できます。
例えば、年利1%のリターンがある投資信託と、年利1%のリターンがある定期預金。利回りだけを見ると、どちらも年利1%で同じです。しかし投資信託は損をする可能性がありますが、定期預金は損しません(元本保証)。つまりこの場合、リターンが同じならリスクが少ない定期預金のほうがシャープレシオが大きいことになります。
シャープレシオが大きいと効率的に運用ができていると言え、一般的にはシャープレシオが『1』を超えると運用効率が良いとされています
❼金融機関のおすすめ商品を買わない

金融機関がおすすめしてくる投資商品には手を出してはダメです。
金融機関は投資信託を買ったあなた(お客さん)の『手数料』で儲けています。そこで、あなたから多くの手数料をもらうべく『手数料の高い投資信託』を勧めてきます。あなたが儲かるためではなく、自分の会社が儲かる商品を買って欲しいからです。あなたが買うべき投資信託の商品は、金融機関が儲からない手数料の低い商品です。決して金融機関の勧誘に惑わされないように!

金融機関の売れ筋ランキングも手数料が高い商品など金融機関がおいしい商品が上位になっている場合があるので注意して下さいね。
❽毎月分配型の投資信託は買わない

毎月分配型投資信託の分配金は投資信託の純資産から支払われるため、分配金が支払われるとその分純資産が減少し、基準価格も下がります。そのため分配しない場合と比べて、運用する金額が少なくなります。
また、分配金の種類には『普通分配金』と『元本払戻金(特別分配金)』があります。普通分配金は利益から支払われ、課税対象となります。元本払戻金は利益が出ていないのに配当金を支払わなければならないので、元本を取り崩して支払われる分配金で、非課税となります。つまり、もらっている分配金は、実は自分の積み立てているお金だったということです。
まとめ
自分が投資する商品は、なんとなく『いいって言われてるから』とか『銀行や証券会社の人におすすめされたから』で選ばず、自分がなんでこの商品を選んだのかを言えるようにしましょう。でないと、もし値下がりした時に後悔したり、耐えられなくてすぐに売ってしまったりにつながります。
投資信託を選ぶ基準は8つありましたね。
- 投資対象を何にするか決める
- 目論見書を読む
- 運用コストが低いものを選ぶ
- 純資産総額が大きいものを選ぶ
- インデックスファンドかアクティブファンドか
- シャープレシオで運用効率をチェック
- 金融機関のおすすめは危険
- 毎月分配型の投資信託は買わない
これらのポイントを確認してより安全で、より優良な投資商品を選びましょう。
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