
どうも、Audibleで毎日読書を楽しんでいるもへおです。
今回ご紹介する本は『鹿男あをによし』。ひとこと、面白かったです。
以前テレビドラマで放映されてたんですね、全然知らなんだ。
この本、Audibleのおすすめで上がってきたんですけど、「鹿男」の鹿と本の表紙のビジュアルで「あ、奈良が舞台のお話ね」と、僕の面白そうセンサーがビビッときました。
以前奈良寄りの大阪に住んでたんで、奈良には良く行ってたんですよ。
近鉄奈良駅や奈良ビブレ、奈良公園、春日大社、若草山などなど。
聴いていて、知ってっる場所がでてくると、懐かしくてそれだけで楽しくなっちゃいました。
もちろん、なんといってもストーリーが面白い!
歴史とファンタジー、ユーモアが絶妙に織り交ぜられ、独特の世界に引き込まれますよ。
歴史や神話が好きな人、ファンタジーが好きな人、クスっと笑える話が好きな人。
是非是非読んで(聴いて) みて下さい。
『鹿男あをによし』はどんなお話し?簡単なあらすじ
「奈良の学校に転勤してきた主人公と女子生徒の堀田イトが、鹿との不思議な出会いをきっかけに、奈良、京都、大阪にまつわる古代の謎に巻き込まれます。鹿、鼠、狐が象徴する三都の平和を守るため、神話の使命を果たすことになる主人公の運命は――。」
物語は、主人公「おれ」が奈良の女子高に2学期だけ教師として赴任するところから始まります。最初は生徒との距離感に悩まされ、職場でも孤立気味の彼。そんな中、奈良公園で出会った鹿が、人間の言葉で彼に語りかけます。この鹿は、古代より日本を守ってきた存在であり、60年に一度行われる「鎮めの儀式」において、主人公を「運び番」に任命します。だがその役割とは、謎めいた「サンカク」と呼ばれる物を京都に住む狐の「使い番」から受け取るというもの。しかし、主人公がその任務に気づかず、思わぬ物を渡されてしまうことで事態は急展開。「目」を奪われたことで、日本全体が崩壊の危機に晒されます。
一方で、学校では剣道の試合を中心にしたスポーツ大会「大和杯」が近づきます。奇妙なことに、この大会の剣道部門で勝者に贈られるプレートが「サンカク」と呼ばれており、主人公はそのプレートこそが「目」であると確信。弱小剣道部の顧問となり、優勝を目指して「目」を取り戻すことに奔走します。
個人的な感想
まず感じたのが、奈良という歴史と伝統に囲まれた地域性をうまくストーリーに絡ませているなと。
以前奈良に近い大阪に住んでいたこともあり、奈良公園や若草山など馴染みがある場所が登場するのですが、ストーリーやキャラクター達のちょっとおかしな会話の中でうまく使われていて、懐かしさと共に僕の知らなかった魅力を知ることができました。
奈良の鹿が神の使者として崇められていることは知らなかった。あの堂々たる風格はそのため?
また、歴史的神話にまつわる鹿や狐、鼠といった動物を登場させるところが、歴史にまつわる重々しさをユーモラスな楽しさに転換しているところが面白い。
そして、なんといっても登場人物たちのキャラクターがとてもユニーク!それぞれに個性があり、特に主人公の淡々とした語りと周囲との掛け合いには、思わず笑ってしまう場面がとても多い。
特に僕がその魅力に魅了されたのが、女子高生の堀田イト。
彼女の真面目で真剣な表情から発せられる言葉が本当に面白い。(それだけでなく、実は剣道がむちゃむちゃ強い。素敵すぎる。)
彼女の奈良に来たばかりの主人公「僕」に発した「遅刻した理由はMY鹿(マイカー的な)が駐禁とられてしまって・・・」とか、同僚の藤原先生と一緒の所を目撃してのボソッと一言「かりんとう兄弟」なんかニヤニヤがとまりません。
一気にこの作品の虜になりました。
『鹿男あをによし』ここが面白い3つのポイント
古代と現代が交錯する独特の世界観
奈良の歴史的背景や日本神話が、現代の物語と絶妙に結びついているところが摩訶不思議な世界観を醸し出している。
主人公が鹿や鼠と会話するなど、奇想天外な設定がリアルな風景と組み合わさり、非日常的な冒険が描かれています。この神秘的な雰囲気が、どんどん物語に引き込まれていくポイントです。
謎解きの要素とスリル
物語の中では、古代の神事や日本の歴史に隠された謎が次々と明らかになります。
その中で主人公と一緒に謎を解き明かしていく過程を楽しめ、スリル感や先の展開を期待させるストーリー展開に続きを聴きたい衝動から抜け出せません。
コミカルで人間味あふれるキャラクターたち
主人公やその周囲のキャラクターたちは、真剣な状況にもかかわらず、どこかユーモラスで個性的です。
特に鹿とのやりとりや、女子生徒の堀田イト、同僚教師との関係など、軽妙なやりとりが物語にアクセントを加え、シリアスな展開とコメディ要素のバランスが魅力となっています。
Audibleで聴いた感想
Audibleのナレーションは、ただ文字を読むという朗読ではなく、キャラクターそれぞれの特徴を表現したり、場面ごとの情景に合わせた表現をしてくれているので、物語に没入しやすいのです。
この作品も淡々とした語り口調でありながら、コミカルな会話のおもしろさや緊迫した場面での緊張感が感じられて、特に活字が苦手な人には自分で読んでもわからない細かな表現まで感じられるので、より一層本の楽しさを堪能できますよ
読後感とまとめ
読後感としては、面白かったという満足感と、終わってしまった寂しさとが入り混じった感覚です。歴史と伝統が街の中に染みついている奈良という舞台を、雰囲気を壊すことなくコミカルでファンタジー要素溢れる物語に調和させているセンスが本当にすごい!
また奈良に行ってまじまじと鹿と対面したいものです。
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