こんにちは。今回紹介する本は 『いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」』です。
この本、まず表紙に書いてある「プロほど保険に入らない」という文言が衝撃的!保険会社の闇を暴く暴露本?
と思いきや、私たちが保険とどのように関わっていけば良いのかをわかりやすく解説してくれているとても実用的な本でした。
僕も多くの気づきを得ましたので、ぜひ皆さんと共有したいと思います。
実は私たち日本人、知らず知らずのうちに余計な保険料を支払っているケースが少なくないようです。保険って本当に分かりにくいですから。
この本では、本当に必要な保障と、実は見直せる保障について、詳しく解説されています。早速、その内容を見ていきましょう。
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本当に必要な保険はこれだけ!
死亡保障(掛け捨て型)
本書で特に強調されているのが、この掛け捨て型の死亡保障です。「掛け捨て」と聞くと損をしているような気がしますよね。でも、実は家族が困らない程度の保障があれば十分なんです。過剰な保障は、かえって現在の生活の質を下げることになりかねません。
最低限の障害保険・介護保険
働けなくなるリスクへの備えは確かに重要です。ただし、本書で指摘されているのは、公的な障害年金との組み合わせの重要性。これを活用することで、必要な保障を効率よく確保できるんです。
意外と不要かも?これらの保険
貯蓄型保険・終身保険
本書の中でも特に注目すべき指摘がこちらです。「将来のため」と勧められる貯蓄型保険ですが、実は効率が良くないとのこと。保険料の中には手数料が含まれており、運用成績も決して高くありません。本書では、NISAやiDeCoといった制度の方が、ずっと有利だと説明されています。
がん保険・特定疾病保険
この手の保険、皆さん結構お持ちではないでしょうか。確かに大きな病気への不安は誰にでもあります。ですが、本書によれば、給付内容と保険料を冷静に見比べてみると、実は貯蓄で対応した方が合理的なケースが多いそうです。
医療保険
日本の医療保険制度は、実は世界に誇れる充実さだと本書でも触れられています。高額療養費制度のおかげで、医療費の自己負担は3割で済みます。重い病気の場合も上限があるので、思ったほど医療保険が必要ないケースも多いんです。
保険会社が隠したがる驚きの事実
契約内容の陳腐化
本書で興味深かったのは、この指摘です。昔加入した保険の保障内容が、今の医療事情に合っていないことが多々あるそうです。医療技術は日進月歩。でも、保障内容は契約時のまま。この「ミスマッチ」は意外と見過ごされているようです。
貯蓄型保険の低リターン
本書では率直に指摘されています。保険会社の手数料は予想以上に高額だと。結果として、私たち契約者の利益より保険会社の利益が優先される構造になっているとのこと。これは考えさせられる問題ですね。
不要な特約の押し付け
「万が一のため」という言葉には、誰しも弱いものです。しかし本書によれば、実際には使えない条件が数多く隠れているそうです。特約は本当に必要か、今一度考えてみる価値がありそうです。
なぜ「保険のプロほど保険に入らない」のか?知られざる本当の理由
一見すると不思議に思えるこの現象。実は、プロならではの深い理解と知識が背景にあるんです。著者が指摘する理由を、分かりやすく解説すると
公的保障制度への深い理解
まず驚かされたのは、日本の公的保障制度の充実ぶり。実はプロの方々は、この制度をとてもよく理解しているそうです。
高額療養費制度や障害年金など、私たちの多くが見過ごしがちな公的制度。これらが実は、かなりのリスクをカバーしてくれるんです。本書によれば、プロの方々はこれをよく知っているからこそ、民間保険は必要最小限で済ませているとのこと。
保険商品の「裏側」を知っている
次に興味深いのが、保険商品のコストに関する指摘です。
実は保険商品、特に貯蓄型や終身型の保険には、私たちが想像する以上の手数料が含まれているそうです。プロの方々は、この手数料構造をよく理解しているため、資産形成の手段としては別の方法を選ぶ傾向にあるとのこと。
本書では、保険商品の中に隠れている様々なコストについて、具体的な解説がされています。これを知ると、なぜプロが必要最小限の保障だけを選ぶのか、よく分かりますね。
保障内容を冷静に見極められる
また、プロならではの視点として興味深いのが、保障内容の見極め方です。
特定の病気の保険や、様々な特約。一般的には「あった方が安心」と考えがちですが、プロの目から見ると、実はそうでもないケースが多いようです。本書では、リスクとリターンのバランスを考えた時、むしろ「ない方がいい」という特約も少なくないと指摘されています。
リスク管理の本質を知っている
そして最も重要なのが、リスク管理に対する考え方の違い。
本書によれば、保険のプロは「保険だけがリスク管理ではない」ということをよく理解しているそうです。むしろ、保険は最低限の保障に留め、それ以外は貯蓄や投資でカバーする方が効率的だと考えているとのこと。
なぜプロは最小限の保障を選ぶのか
著者は本書で、保険の本質について重要な指摘をしています。本来、保険は「相互共助」の仕組みであるべきなのに、実際には保険会社の利益が優先されがちだと。
プロの方々は、この現実をよく理解しているからこそ、必要最小限の保障だけを選び、それ以外は別の方法でリスクに備えるようです。
賢い保険の選び方のコツ
シンプルイズベスト
本書で繰り返し強調されているのが、このシンプルさの重要性です。複雑な商品は避け、理解できる内容だけを選ぶ。これが賢い選択の第一歩なんですね。
公的制度をフル活用
本書では、意外と知られていない公的制度の充実ぶりについても詳しく触れられています。高額療養費制度や障害年金など、まずはこれらの制度でどこまでカバーできるかを確認すること。これが合理的な保険選びの基本だそうです。
貯蓄と保険は分ける
本書の重要な指摘の一つが、この「分離の原則」です。保険は保障のため、貯蓄は別物と考える。保険で貯蓄しようとすると、どうしても損をしてしまう可能性が高いと説明されています。
この本を読むべき人とは?
- これから保険に加入しようと考えている方
- 毎月の保険料負担に疑問を感じている方
- 保険の必要性について考え直したい方
- 加入している保険の内容を理解したい方
まとめ:保険の見直しで生活をより充実させましょう
本書から学べる最も重要なポイント。それは保険は「必要最小限」が基本だということです。「家族のため」という思いから加入を急ぎがちですが、まずは冷静に自分のライフステージや家族の状況をしっかり見極め、必要な保障を見極めることが大切です。
この本は、保険について私たちが「当たり前」と思っていたことに、大きな問題提起をしています。保険の見直しで浮いたお金を、家族との時間や将来への投資に回せるようになれば、生活の質は確実に上がるはずです。
この記事を読んでくださった皆さん、ぜひ一度、ご自身の保険を見直してみませんか?面倒だと感じるかもしれません。でも、その一手間が、きっと皆さんの生活をより豊かにしてくれると、本書は教えてくれています。
それでは、皆さんの暮らしがより充実したものになりますように。
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